2008年 12月 05日
小さい苛立ち、大きい苛立ち |
あいにくご覧のように2つめの蘭の蕾ももうダメになりそうだ。全体が黄色くなり、花梗はいまにも枯れて蕾といっしょに落ちそうだ。この3つめの蕾はもっと丈夫かも?
しかしこのことは、一昨日の国会副議長ステファン・ニエショウォフスキに対するヤロスワフ・カチンスキの恥ずべき攻撃ほどには苛立たない。カチョル [カチンスキ] は卑しい小人か金で動く市場の行商人のようにふるまい、ニエショウォフスキが共産主義時代の捜査中に仲間を裏切り「不利な証言」をしたと非難した。なにしろステファン・ニエショウォフスキは自由なポーランドを求める戦いで7年の判決を言い渡され、4年以上を刑務所で過ごした。その間、双子のカチョルのうち1人だって逮捕や拘留の匂いさえ嗅いだことはなかったのだ。
カチョルはニエショウォフスキのいわゆる「不利な証言」に関する情報が載っているという本で彼を脅した。とんでもない。まさにこの本には取り調べの速記が載っていて、尋問に対するニエショウォフスキの答えは「知りません」、「そんなことは知りません」、「憶えていません」というものだ。そのかわり自分については供述している。地下活動のためにタイプライターを盗み、すべての責任を自分1人で引き受けたと。彼が活動していたとき、カチョルはおうちでママと猫といっしょに過ごしていたのだ。俺は2人のカチョルと彼らのやり方は好きではないが、これほど卑劣な行為に及ぶとは実際に予期していなかった。ニエショウォフスキはカチョルを訴えるかどうか思案している。そうしたらいいと思う。
今日グダンスクに世界中から多くの著名なゲストがレフ・ヴァウェンサのノーベル平和賞受賞25周年記念日(『ガゼタ・ヴィボルチャ』はなぜか30周年と書いている)にやって来る。ダライラマは昨日からすでにグダンスクにいるが、彼の宿泊地は秘密にされている。またフランス大統領ニコラ・サルコジもやって来るが、中国はもし彼がダライラマと言葉を交わしたならば、中国においてフランスの事業は損害を被ることになるだろうと恐喝している。
ダライラマはヴロツワフ、ワルシャワ、クラクフも訪問する。俺はダライラマを見たいと思う。彼は俺にとって偉大な道徳的権威である。こうした人たちのもとでは、自分はなんてつまらない小さな人間かと感じる。ダライラマはチベット人の指導者であるほか、なによりもまず僧侶であるが、逆説的にその知性と心の偉大さからあらゆる宗教を越えた存在であり、また、人間のなかに善を探し求めるあらゆる宗教をつなぐ人である。彼はグローバル化と地球温暖化を同時に理解するまでの間の、生きとし生けるものと地球全体に対する責任という理念を宣言した。
しかしこのことは、一昨日の国会副議長ステファン・ニエショウォフスキに対するヤロスワフ・カチンスキの恥ずべき攻撃ほどには苛立たない。カチョル [カチンスキ] は卑しい小人か金で動く市場の行商人のようにふるまい、ニエショウォフスキが共産主義時代の捜査中に仲間を裏切り「不利な証言」をしたと非難した。なにしろステファン・ニエショウォフスキは自由なポーランドを求める戦いで7年の判決を言い渡され、4年以上を刑務所で過ごした。その間、双子のカチョルのうち1人だって逮捕や拘留の匂いさえ嗅いだことはなかったのだ。
カチョルはニエショウォフスキのいわゆる「不利な証言」に関する情報が載っているという本で彼を脅した。とんでもない。まさにこの本には取り調べの速記が載っていて、尋問に対するニエショウォフスキの答えは「知りません」、「そんなことは知りません」、「憶えていません」というものだ。そのかわり自分については供述している。地下活動のためにタイプライターを盗み、すべての責任を自分1人で引き受けたと。彼が活動していたとき、カチョルはおうちでママと猫といっしょに過ごしていたのだ。俺は2人のカチョルと彼らのやり方は好きではないが、これほど卑劣な行為に及ぶとは実際に予期していなかった。ニエショウォフスキはカチョルを訴えるかどうか思案している。そうしたらいいと思う。
今日グダンスクに世界中から多くの著名なゲストがレフ・ヴァウェンサのノーベル平和賞受賞25周年記念日(『ガゼタ・ヴィボルチャ』はなぜか30周年と書いている)にやって来る。ダライラマは昨日からすでにグダンスクにいるが、彼の宿泊地は秘密にされている。またフランス大統領ニコラ・サルコジもやって来るが、中国はもし彼がダライラマと言葉を交わしたならば、中国においてフランスの事業は損害を被ることになるだろうと恐喝している。
ダライラマはヴロツワフ、ワルシャワ、クラクフも訪問する。俺はダライラマを見たいと思う。彼は俺にとって偉大な道徳的権威である。こうした人たちのもとでは、自分はなんてつまらない小さな人間かと感じる。ダライラマはチベット人の指導者であるほか、なによりもまず僧侶であるが、逆説的にその知性と心の偉大さからあらゆる宗教を越えた存在であり、また、人間のなかに善を探し求めるあらゆる宗教をつなぐ人である。彼はグローバル化と地球温暖化を同時に理解するまでの間の、生きとし生けるものと地球全体に対する責任という理念を宣言した。
by nagamimi_2
| 2008-12-05 20:00