2008年 09月 24日
発掘品に関する規則 |
隣人で友人の男が、いましがた自分の庭で取ってきたブドウを持ってきてくれた。小さくて酸っぱい(天候が悪いため)ので、もし俺がワイン発酵用大瓶を持っていたら、これで辛口ワインができるだろう。彼はリンゴを足してコンポートを作ったらどうかと提案した。
1週間前からこのバカげた事件のことは知っていたが、このテーマは自分の番を待っていた。
以前からポーランドでは国の文化遺産を特別に保護する必要が叫ばれている。したがって、地中から発見された価値ある歴史的遺物は、国にその所有権があるとする規則が出されるのはもっともなことだ。土地所有者が所有するのは土地の表面であって、地面の下にある物は国の所有となる。原油や石炭はどうなのか知らないが、農民が例えば畑を耕していて何か古い装飾品を掘り出したら、すぐにそれを国に、つまり、たぶん村長に差し出すことになっている。
最近、本当に奇妙なことを知った。かりに土地所有者が何らかの考古学的発掘品を届け出ると、発掘、保全、調査の費用を自費で支払わなければならないというのだ。これはまったくバカげている。白昼の泥棒だ!!! いったいどんな賢い頭がこんなことを考えついたのか? これでは人々が何か見つけても一切届け出ず、費用を払わないですむように発掘品を隠すか捨てるかしても、まったく不思議はない!
したがって、貴重な、学問と文化にとって貴重この上ない物が、すでにどれだけ永久に姿を消してしまったことだろう? 考古学的に貴重な品を国内外のコレクターがすでにどれだけ不法に購入したことだろう?
この規則を考えたとんまと、これに同意して承認した間抜けは刑務所に入るべきだ。
共産主義政権時代にはシロダ・シロンスカのことがまだ有名だったのを憶えている。そこでは中世後期の金貨銀貨とともに粘土製のカップが発掘された。発見者らはこっそりその戦利品を山分けしたが、よくあるようにその分け前をめぐって仲違いをし、それで発掘品のことが有名になったのだ。発見者らはお宝を失い、彼ら自身は短期間刑務所に入った。
いっぽうポーランド中からお宝探しの連中がやってきて、シロダ・シロンスカ一帯を掘り起こし、さらに無数の硬貨を見つけたが、ようやく警察が地域を保全すると、当局はその硬貨と引き替えに同価値の賞金を出すと公表した。
かなりの人が同価値のズウォティと引き替えに硬貨を引き渡した。古銭としての価値は莫大だったのだが、同時に、発掘品を引き渡さないと厳しく罰せられることになっていたからである。発掘自体も同様である。
その後、学者らはこの宝物の出自と、なぜそれらがシロダに蓄えられていたのかを解明した。そこはシロンスク地方の王侯貴族とその他の大地主の所在地だったのである。
追伸。今日、トンネルの向こう側の緑が多いところで、すでにすっかり乾ききった泥の層と(ずっと雨が降っているのに!)草を燃やした区域に気付いた。しかし火の跡は見えず、ただあたかもごく短く刈られたような草、ただし黒い草があるばかりだ。以前は土が黒かったが、現在この場所の土は赤茶けている。その赤茶けた土に、十数個の小さな「膨れた」鳥の足跡。
1週間前からこのバカげた事件のことは知っていたが、このテーマは自分の番を待っていた。
以前からポーランドでは国の文化遺産を特別に保護する必要が叫ばれている。したがって、地中から発見された価値ある歴史的遺物は、国にその所有権があるとする規則が出されるのはもっともなことだ。土地所有者が所有するのは土地の表面であって、地面の下にある物は国の所有となる。原油や石炭はどうなのか知らないが、農民が例えば畑を耕していて何か古い装飾品を掘り出したら、すぐにそれを国に、つまり、たぶん村長に差し出すことになっている。
最近、本当に奇妙なことを知った。かりに土地所有者が何らかの考古学的発掘品を届け出ると、発掘、保全、調査の費用を自費で支払わなければならないというのだ。これはまったくバカげている。白昼の泥棒だ!!! いったいどんな賢い頭がこんなことを考えついたのか? これでは人々が何か見つけても一切届け出ず、費用を払わないですむように発掘品を隠すか捨てるかしても、まったく不思議はない!
したがって、貴重な、学問と文化にとって貴重この上ない物が、すでにどれだけ永久に姿を消してしまったことだろう? 考古学的に貴重な品を国内外のコレクターがすでにどれだけ不法に購入したことだろう?
この規則を考えたとんまと、これに同意して承認した間抜けは刑務所に入るべきだ。
共産主義政権時代にはシロダ・シロンスカのことがまだ有名だったのを憶えている。そこでは中世後期の金貨銀貨とともに粘土製のカップが発掘された。発見者らはこっそりその戦利品を山分けしたが、よくあるようにその分け前をめぐって仲違いをし、それで発掘品のことが有名になったのだ。発見者らはお宝を失い、彼ら自身は短期間刑務所に入った。
いっぽうポーランド中からお宝探しの連中がやってきて、シロダ・シロンスカ一帯を掘り起こし、さらに無数の硬貨を見つけたが、ようやく警察が地域を保全すると、当局はその硬貨と引き替えに同価値の賞金を出すと公表した。
かなりの人が同価値のズウォティと引き替えに硬貨を引き渡した。古銭としての価値は莫大だったのだが、同時に、発掘品を引き渡さないと厳しく罰せられることになっていたからである。発掘自体も同様である。
その後、学者らはこの宝物の出自と、なぜそれらがシロダに蓄えられていたのかを解明した。そこはシロンスク地方の王侯貴族とその他の大地主の所在地だったのである。
追伸。今日、トンネルの向こう側の緑が多いところで、すでにすっかり乾ききった泥の層と(ずっと雨が降っているのに!)草を燃やした区域に気付いた。しかし火の跡は見えず、ただあたかもごく短く刈られたような草、ただし黒い草があるばかりだ。以前は土が黒かったが、現在この場所の土は赤茶けている。その赤茶けた土に、十数個の小さな「膨れた」鳥の足跡。
by nagamimi_2
| 2008-09-24 20:00