2008年 01月 28日
メール報告: 強風、国境の行列続報、国家保安局 |
夕方はかなりの強風だったが、ほかの地域ほどの被害はなかった。屋根が飛ばされたり、電線が切れたり、木が倒れたり、倒れた木で人が乗った車がつぶされたりしたのだ。朝から日が出ていて、最初は−3度、いま(12:30)は+1度。でもこれから学校に行く途中みぞれになるかもしれない。
ドロフスクのTIR [国際輸送大型トラック] の列はすでに30km以上になっている。さしあたりその地域の自治体からの援助は、温かいスープの無料配給、携帯用トイレの配給、10人用テントを2張配置である。しかし運転手たちは車を置き去りにすることを恐れている。すでにタンクからの燃料盗難や積み荷の盗難未遂が起きているからだ。近隣に住む運転手の中には自分の電話番号と行列が動いたら知らせてくれるようにと書いた紙を車に残して帰宅する者もいる。期待していいものやらわからない。たとえ車にいたとしても、列が動いたとき眠っていた運転手をだれも起こしてくれなかったのだから。
現在、この国境検問所を通り抜けるための待ち時間は約100時間。検問所近くの運転手たちはすでに5日間待っている。これはEU全体の国境のスキャンダルだ。そこで働く税関職員17人のうち職場に出てきたのは7人で、TIRの通関手続きの権限がある職員は1人だけである。
政府はおそらくもうしゃっくりを起こしているかもしれないが、解決策は見えない。この国を管理運営するのは難しい。もっと大きな問題があるどこかの未開の国の方が統治しやすいのではないかと俺は思う。一見文明社会のただ中であるらしいここと違って、そこではみんなが似たような状態だから。
まだ服喪の最中、惨事 [ポーランド軍輸送機墜落] の直後にクロアチアに飛んだ大統領は、政府が意地悪にもこの悲劇を自分にすぐに知らせなかったとして、いま政府と激論中。通信記録を調査したところ、政府のスタッフは事故後ただちにBBN(国家保安局、大統領の管轄下)に電話していたのだが、そこでは17時以降はだれも電話に出ないことがわかった(電話したのは19時過ぎ)。つまり、国全体の安全に責任のあるお役人の方々は、村のお店みたいに5時で職場を閉め、帰宅してしまうのである。ポーランドに侵攻するなら午後5時から早朝にかけてがいちばんいいよと、あらゆる敵に知らせなくては。この話で思い出したのが、やはり17時で閉まるプランティ [クラクフの旧市街を囲む緑地帯] の公衆便所のことだ。17時以後もよおした人はせいぜい茂みの中に行くか、ズボンにクソたれるしかない。(1/28午後)
ドロフスクのTIR [国際輸送大型トラック] の列はすでに30km以上になっている。さしあたりその地域の自治体からの援助は、温かいスープの無料配給、携帯用トイレの配給、10人用テントを2張配置である。しかし運転手たちは車を置き去りにすることを恐れている。すでにタンクからの燃料盗難や積み荷の盗難未遂が起きているからだ。近隣に住む運転手の中には自分の電話番号と行列が動いたら知らせてくれるようにと書いた紙を車に残して帰宅する者もいる。期待していいものやらわからない。たとえ車にいたとしても、列が動いたとき眠っていた運転手をだれも起こしてくれなかったのだから。
現在、この国境検問所を通り抜けるための待ち時間は約100時間。検問所近くの運転手たちはすでに5日間待っている。これはEU全体の国境のスキャンダルだ。そこで働く税関職員17人のうち職場に出てきたのは7人で、TIRの通関手続きの権限がある職員は1人だけである。
政府はおそらくもうしゃっくりを起こしているかもしれないが、解決策は見えない。この国を管理運営するのは難しい。もっと大きな問題があるどこかの未開の国の方が統治しやすいのではないかと俺は思う。一見文明社会のただ中であるらしいここと違って、そこではみんなが似たような状態だから。
まだ服喪の最中、惨事 [ポーランド軍輸送機墜落] の直後にクロアチアに飛んだ大統領は、政府が意地悪にもこの悲劇を自分にすぐに知らせなかったとして、いま政府と激論中。通信記録を調査したところ、政府のスタッフは事故後ただちにBBN(国家保安局、大統領の管轄下)に電話していたのだが、そこでは17時以降はだれも電話に出ないことがわかった(電話したのは19時過ぎ)。つまり、国全体の安全に責任のあるお役人の方々は、村のお店みたいに5時で職場を閉め、帰宅してしまうのである。ポーランドに侵攻するなら午後5時から早朝にかけてがいちばんいいよと、あらゆる敵に知らせなくては。この話で思い出したのが、やはり17時で閉まるプランティ [クラクフの旧市街を囲む緑地帯] の公衆便所のことだ。17時以後もよおした人はせいぜい茂みの中に行くか、ズボンにクソたれるしかない。(1/28午後)
by nagamimi_2
| 2008-01-28 13:00