2012年 08月 22日
法治国家? |
以前からわかっていたことだが、ポーランド人民共和国時代の迫害者たちは、犠牲者よりも良い暮らしをしている。なぜならかつての内務省公安局員らは法律に従って(!!!)数千ズウォティもの年金を受け取っているが、かつての「連帯」の反体制活動家らはかつかつの恩給か乏しい年金で無為に過ごしているのだ。
それにも増して腹立たしいのは、こうした不公正が「連帯」内やその他の民主解放組織のかつてのメンバー内にもあることだ。
つまり、みずからの安全や健康やときには生命をも危険にさらして、チラシを印刷・配布したり身を隠したりして実際に活動していた人々が、共産主義体制下の裁判でしばしば有罪となり服役したのに、現在、給付金が減額されているのだ。なぜかというと彼らが刑務所で過ごしたり、当時の当局から身を隠していた期間を、ZUS(社会保険庁)が認めないからである。
なにしろ反体制活動家のだれもが、政府高官の地位や議員手当てや実入りのいいビジネスを手に入れたわけではない。ただ、もっぱらそういう人たちだけがいい暮らしをしているのだ。
一方、何もせずにお行儀よく当局の言うことを聞いていた人たちは年金を全額給付された。つまり、襟に「連帯」のバッジを留めていても、あからさまに体制を敵に回すことなく、静かにしていた方がましだったということになる。
難しいところだが、かりに当時だれもがそうしていたのなら、今なおここには共産主義体制が続いていたことだろう。これのどこに正義があるのか? これが法治国家なのだろうか?
追記。法治国家といえば、最近のアンバー・ゴールド Amber Gold のスキャンダルや、あるいはメダルの裏面として、決して罰せられない財務省の役人や、勤勉な検事や無思慮な法廷のせいで、誠実な会社が倒産したり、まともな企業家が破滅に追い込まれたりした例をここでわざわざ挙げようとは思わない。
それにも増して腹立たしいのは、こうした不公正が「連帯」内やその他の民主解放組織のかつてのメンバー内にもあることだ。
つまり、みずからの安全や健康やときには生命をも危険にさらして、チラシを印刷・配布したり身を隠したりして実際に活動していた人々が、共産主義体制下の裁判でしばしば有罪となり服役したのに、現在、給付金が減額されているのだ。なぜかというと彼らが刑務所で過ごしたり、当時の当局から身を隠していた期間を、ZUS(社会保険庁)が認めないからである。
なにしろ反体制活動家のだれもが、政府高官の地位や議員手当てや実入りのいいビジネスを手に入れたわけではない。ただ、もっぱらそういう人たちだけがいい暮らしをしているのだ。
一方、何もせずにお行儀よく当局の言うことを聞いていた人たちは年金を全額給付された。つまり、襟に「連帯」のバッジを留めていても、あからさまに体制を敵に回すことなく、静かにしていた方がましだったということになる。
難しいところだが、かりに当時だれもがそうしていたのなら、今なおここには共産主義体制が続いていたことだろう。これのどこに正義があるのか? これが法治国家なのだろうか?
追記。法治国家といえば、最近のアンバー・ゴールド Amber Gold のスキャンダルや、あるいはメダルの裏面として、決して罰せられない財務省の役人や、勤勉な検事や無思慮な法廷のせいで、誠実な会社が倒産したり、まともな企業家が破滅に追い込まれたりした例をここでわざわざ挙げようとは思わない。
by nagamimi_2
| 2012-08-22 23:55
| 日々