2011年 08月 25日
またもや条文バカ |
テレビ番組『介入 Interwencje』ではすべて報道されていたのだが、あいにくペンションの名もそのオーナーの名もメモしわすれたので、かりにX夫妻としよう。2年ほど前ペンションを購入したオーナーのX夫妻は、国家公務員らから、ありきたりのちゃっかり屋か泥棒のような扱いを受けた。これはまたしてもデスクの向こうの愚か者どもが、さらに愚かな条文にしたがい、他人の将来について、何が存在すべきかそうでないかについて決定しているという例である。
この建物の前のオーナーが地面に長さ7メートルのセントラルヒーティング用燃油タンクを埋めた。新しいオーナーはこのタンクを1年間使ったが、燃油の減りがあまりに早いことに気が付いた。タンクを掘り出してみると穴が開いていて、そこから油が地面に漏れ出していることがわかった。そこで古いタンクを売り、暖房は別の方法で利用することにした。
しばらくして税務署の監査が来た。燃油とディーゼル油に大した違いはないのだが、燃油の方がずっと安いのだ。監査は、X夫妻がその年に10万リットル以上の燃油を購入したのに、建物の暖房に3万リットル以下しか使わなかったことを示した。
役人どもは即座にこんな結論を導き出した。X夫妻は燃油で何か企んだに違いない、つまり、燃油をディーゼル油として売った可能性がある、というわけで、やはり即座に15万ズウォティ以上の罰金をはじき出した。
燃油の漏出について説明しても、穴の開いたタンクの購入者でいまもそれを所有している人を示しても無駄だった。なぜか? なぜかというと、税務署の規則は、燃油の漏出の可能性も、タンクから燃油が盗まれることも想定外だからだ。想定しているのは納税者の企みだけ、すなわち、はなっから国民を潜在的泥棒として扱っているのである。
ちょうど頭に浮かんだのだが、古いことわざ曰く、「だれもが自分にしたがって考える」。つまり、他の可能性が思い浮かばなかった以上、この規則を考え出した人たち自身、泥棒の本性を持ちあわせているということだ。
罰金の額は利子が付いてすでに20万ズウォティにふくれあがっている。X夫妻は罰金を支払わなかった。なおも真実と自分たちの財産を求めて争うつもりなのだ。
この建物の前のオーナーが地面に長さ7メートルのセントラルヒーティング用燃油タンクを埋めた。新しいオーナーはこのタンクを1年間使ったが、燃油の減りがあまりに早いことに気が付いた。タンクを掘り出してみると穴が開いていて、そこから油が地面に漏れ出していることがわかった。そこで古いタンクを売り、暖房は別の方法で利用することにした。
しばらくして税務署の監査が来た。燃油とディーゼル油に大した違いはないのだが、燃油の方がずっと安いのだ。監査は、X夫妻がその年に10万リットル以上の燃油を購入したのに、建物の暖房に3万リットル以下しか使わなかったことを示した。
役人どもは即座にこんな結論を導き出した。X夫妻は燃油で何か企んだに違いない、つまり、燃油をディーゼル油として売った可能性がある、というわけで、やはり即座に15万ズウォティ以上の罰金をはじき出した。
燃油の漏出について説明しても、穴の開いたタンクの購入者でいまもそれを所有している人を示しても無駄だった。なぜか? なぜかというと、税務署の規則は、燃油の漏出の可能性も、タンクから燃油が盗まれることも想定外だからだ。想定しているのは納税者の企みだけ、すなわち、はなっから国民を潜在的泥棒として扱っているのである。
ちょうど頭に浮かんだのだが、古いことわざ曰く、「だれもが自分にしたがって考える」。つまり、他の可能性が思い浮かばなかった以上、この規則を考え出した人たち自身、泥棒の本性を持ちあわせているということだ。
罰金の額は利子が付いてすでに20万ズウォティにふくれあがっている。X夫妻は罰金を支払わなかった。なおも真実と自分たちの財産を求めて争うつもりなのだ。
by nagamimi_2
| 2011-08-25 22:30
| 日々