2010年 05月 04日
国民を犠牲にして鉄道論争 |
共産主義政権時代にポーランドでは、狭軌鉄道、またはPKL、すなわちポーランドケーブル鉄道を別にすれば、国鉄―PKP [ペーカーペー] しか営業していなかった。
共産主義政権崩壊後、PKPは、インテルシティ、地域輸送[Przewozy Regionalne]、カーゴPKP、インテルレギヨといった一連の子会社に分裂した。
こうした子会社のPKPに対する負債のため多くの列車が廃止になるだろうと、ここ数日メディアが警鐘を鳴らしている。
今日も朝からラジオやテレビで、48の接続廃止と報じている。PKPは線路使用料を支払わない会社の車両を自社の線路に通さないのだ。廃止される列車は約140本。総負債額は約4億ズウォティで、この件に関しては交渉しても埒があかなかった。
状況はこんなふうに見える。大会社同士がお金のことでもめて、一社が他社に対して線路を通せんぼしている。だがこれでもっとも苦しむのは旅客である。これに関して会社側はなぜか気にしていない。
ここに至って、それでも共産主義には共産主義なりの良い面があったように思われる。なぜって共産主義時代にはどこかの会社が金勘定を理由に鉄道の運行を止めるなんてことは想像できなかったからだ。列車を止めることができるのはPZPR [ポーランド統一労働者党] 中央委員会の命令だけだった。
真面目な話、4週間足らずののちにAがワルシャワからクラクフに来られるかどうか心配だ。もし状況が変わらなければ晩の列車はなくなるので、1日(もしくは一晩)無駄になるだろう。
共産主義政権崩壊後、PKPは、インテルシティ、地域輸送[Przewozy Regionalne]、カーゴPKP、インテルレギヨといった一連の子会社に分裂した。
こうした子会社のPKPに対する負債のため多くの列車が廃止になるだろうと、ここ数日メディアが警鐘を鳴らしている。
今日も朝からラジオやテレビで、48の接続廃止と報じている。PKPは線路使用料を支払わない会社の車両を自社の線路に通さないのだ。廃止される列車は約140本。総負債額は約4億ズウォティで、この件に関しては交渉しても埒があかなかった。
状況はこんなふうに見える。大会社同士がお金のことでもめて、一社が他社に対して線路を通せんぼしている。だがこれでもっとも苦しむのは旅客である。これに関して会社側はなぜか気にしていない。
ここに至って、それでも共産主義には共産主義なりの良い面があったように思われる。なぜって共産主義時代にはどこかの会社が金勘定を理由に鉄道の運行を止めるなんてことは想像できなかったからだ。列車を止めることができるのはPZPR [ポーランド統一労働者党] 中央委員会の命令だけだった。
真面目な話、4週間足らずののちにAがワルシャワからクラクフに来られるかどうか心配だ。もし状況が変わらなければ晩の列車はなくなるので、1日(もしくは一晩)無駄になるだろう。
by nagamimi_2
| 2010-05-04 22:34
| 日々