2009年 11月 06日
長期投資 |
早春に、台所の流し台の天板と壁のタイルの間に張られていた古い縁飾り板を引っぺがして、新しいのを貼り付けるつもりで古いのはぞんざいに捨てた。
6月にAといっしょにオビ(DYIショップ)で、天板と同じプラスティックで同色の3メートルの縁飾り板と接着剤を買った。でも角と端に留める部品を買うのを忘れた。そのうえ壁のタイルがぞんざいに貼られていて、タイルと天板の間に透き間があり、縁飾り板をきちんと貼ることができないことがわかった。購入した縁飾り板はソファーベッドの足下に寝たまま、問題解決を待っていた。
6月が過ぎてAは東京に帰り、俺はこれをなんとかしなくては、と時折思っていた。友だちに電話で助言してもらい、透き間を木の細長い薄板で埋めることを考えた。それで9月に隣人といっしょに彼の車でオビに行き、2本の細長い薄板を買った。今度は角と端に留める部品も忘れなかったが、ただもう元の色と同じのはなかった。そしてプラスティックの縁飾り板はソファーベッドのそばに寝かせ、木の細板は壁に立てかけた。
1か月後、その隣人から特別な柄の付いたノコギリを借りて細板を正確に測った断片に切りはなした。作業はそれ以上進まなかった。なぜかというと、透き間が均一でないことがわかり、木の細板をどうやって合わせたらいいかがわからなかったからだ。
1週間前、細板を包丁でさまざまな角度に削りはじめて、ようやく細板を透き間に合わせることができた。いくつかの場所では細長く切った厚紙を詰めた。それが終わってから隣人に頼んで、いっしょに細板の長い断片を貼り付けた。
昨日ひとりで2本の脇の部分を貼り付け、いまは接着部分からはみ出た接着剤の残りをナイフとシンナーで上手に取り除いている。
そういうわけでこのささやかな投資は春から晩秋まで続いたのだが、現在台所はようやくしかるべき状態になった。この一件はお笑いぐさだが、でもゆっくりやるのが好きなのだ。例えば絵は2時間で描けそうなのを3日かけてゆっくり徐々に描く。急いでやって何かしくじるのはいやだし、それに作業中というのはコンセプトの熟慮とコンポジションの変化のための時間なのだ。でもこれはもう台所の細板を貼ることとはまったく別の問題だ。
6月にAといっしょにオビ(DYIショップ)で、天板と同じプラスティックで同色の3メートルの縁飾り板と接着剤を買った。でも角と端に留める部品を買うのを忘れた。そのうえ壁のタイルがぞんざいに貼られていて、タイルと天板の間に透き間があり、縁飾り板をきちんと貼ることができないことがわかった。購入した縁飾り板はソファーベッドの足下に寝たまま、問題解決を待っていた。
6月が過ぎてAは東京に帰り、俺はこれをなんとかしなくては、と時折思っていた。友だちに電話で助言してもらい、透き間を木の細長い薄板で埋めることを考えた。それで9月に隣人といっしょに彼の車でオビに行き、2本の細長い薄板を買った。今度は角と端に留める部品も忘れなかったが、ただもう元の色と同じのはなかった。そしてプラスティックの縁飾り板はソファーベッドのそばに寝かせ、木の細板は壁に立てかけた。
1か月後、その隣人から特別な柄の付いたノコギリを借りて細板を正確に測った断片に切りはなした。作業はそれ以上進まなかった。なぜかというと、透き間が均一でないことがわかり、木の細板をどうやって合わせたらいいかがわからなかったからだ。
1週間前、細板を包丁でさまざまな角度に削りはじめて、ようやく細板を透き間に合わせることができた。いくつかの場所では細長く切った厚紙を詰めた。それが終わってから隣人に頼んで、いっしょに細板の長い断片を貼り付けた。
昨日ひとりで2本の脇の部分を貼り付け、いまは接着部分からはみ出た接着剤の残りをナイフとシンナーで上手に取り除いている。
そういうわけでこのささやかな投資は春から晩秋まで続いたのだが、現在台所はようやくしかるべき状態になった。この一件はお笑いぐさだが、でもゆっくりやるのが好きなのだ。例えば絵は2時間で描けそうなのを3日かけてゆっくり徐々に描く。急いでやって何かしくじるのはいやだし、それに作業中というのはコンセプトの熟慮とコンポジションの変化のための時間なのだ。でもこれはもう台所の細板を貼ることとはまったく別の問題だ。
by nagamimi_2
| 2009-11-06 23:00
| 日々