2009年 10月 15日
チェコ人のプラグマティズム |
昨日『ドゥジィ・フォルマト Duży Format』 [ガゼタ・ヴィボルチャ紙別冊付録] で、カトリック信者のポーランド人が無神論のチェコ共和国へ、ベネディクト16世訪問中に旅行したときのルポルタージュを読んだ。
チェコ人の無神論は置いといて、俺が興味を持ったのは、チェコスロヴァキアの共産主義崩壊の理由に関するチェコ人社会学者ヤン・ステルン Jan Stern の意見だった。
彼は著書『西側の神秘主義』のなかでこう書いている。「かりに共産主義体制がもう少し利口で、市場にあのあらゆるキラキラした箱やチューブ、あらゆるあの『ブラヴァ Brava』 [ヌードのカラー雑誌。筆者註] やそのスターたちを導入していたら、かりにコカコーラとマクドナルドと有利な契約を結んでいたら、かりにチェコ人が自分の団地の食料品店が西ドイツのスーパーマーケットにあるあらゆる色彩を自分から奪わないと確信していたら、決して『民主主義』とやらを求める闘いなんぞで頭を悩ませたりはしなかっただろう。」
ここで俺はステルン氏にまったく同感だ。チェコにおける共産主義体制の崩壊には、それほどの思想的・政治的下地がなかった。少なくともポーランドにおけるほどではなかった。ヤン・ステルンはこのことを見事に言い表した。
十数年前Aとともに、実を言えばチェコではなく、スロヴァキアに行ったことがあるのだが、NATOや変化に関わる他の観点についてタクシー運転手が発言したことをもとに、タクシーの車内で彼らの意見の一例を知った。
チェコ人の無神論は置いといて、俺が興味を持ったのは、チェコスロヴァキアの共産主義崩壊の理由に関するチェコ人社会学者ヤン・ステルン Jan Stern の意見だった。
彼は著書『西側の神秘主義』のなかでこう書いている。「かりに共産主義体制がもう少し利口で、市場にあのあらゆるキラキラした箱やチューブ、あらゆるあの『ブラヴァ Brava』 [ヌードのカラー雑誌。筆者註] やそのスターたちを導入していたら、かりにコカコーラとマクドナルドと有利な契約を結んでいたら、かりにチェコ人が自分の団地の食料品店が西ドイツのスーパーマーケットにあるあらゆる色彩を自分から奪わないと確信していたら、決して『民主主義』とやらを求める闘いなんぞで頭を悩ませたりはしなかっただろう。」
ここで俺はステルン氏にまったく同感だ。チェコにおける共産主義体制の崩壊には、それほどの思想的・政治的下地がなかった。少なくともポーランドにおけるほどではなかった。ヤン・ステルンはこのことを見事に言い表した。
十数年前Aとともに、実を言えばチェコではなく、スロヴァキアに行ったことがあるのだが、NATOや変化に関わる他の観点についてタクシー運転手が発言したことをもとに、タクシーの車内で彼らの意見の一例を知った。
by nagamimi_2
| 2009-10-15 19:45
| 歴史