2009年 09月 29日
最古の大修道院 |
ティニェツの大修道院が設立された年代を発表した最初の歴史家は、著名な年代記作者、ヤン・ドゥウゴシュ Jan Długosz であった。彼の記録には1041年という年代が存在するが、残念ながら出典は示されていない。ティニェツの最古の記録はおよそ1124年のもので、それは当時修道院が所有していた財産の所有権の確認書である。
ベネディクト会士以前、ここには長い間ケルト人が定住しており、考古学的出土品がそれを証明している。
大修道院は14世紀にチェコ王ヴァーツラフ2世の支持者による破壊の試みを生き延び、その後17世紀にはタタール人の集団の襲撃に持ちこたえた。そののちバール連盟 Konfederacja barska の渦に巻き込まれ、修道院が要塞に変えられたこともあった。
いまこのテーマの歴史的資料を詳しく読んでいるのだが、いつ具体的にいかにしてロマネスク様式の塔がバロック様式になったのか、そして、いつバロック様式をやめたのか、どこにも言及がない。そのうえ古い絵画に見える3つめの塔はどこかに消えてしまった。
ティニェツへは路線バスで行くこともできるし、水上トラム、または、ヴァヴェルの麓から遊覧船に乗っていくこともできる。水上トラムはルート上に複数の「停留所」がある。
by nagamimi_2
| 2009-09-29 22:40
| 歴史