2009年 09月 18日
ロシアにこびへつらう |
アメリカにこびへつらうことはあまり意味がないと9月12日に書いた。問題はグダニスクのタクシー運転手がアメリカ海軍兵士に殴られたことだけだったからだ。今度はもっと大きな尺度のこびへつらいに注意を払う。今回はアメリカ大統領がロシアにこびへつらっていることについてである。
ここ数年間でポーランドとチェコにいわゆるミサイル防衛施設を設置する問題が具体化してきた。この協定はブッシュ・ジュニア時代に締結されたもので、設置場所が指定され、残っていたのは建設開始問題と、ポーランド側スタッフの教育・雇用問題の決定だった。
アメリカの大統領が新しくなって、この件はもうそれほど確かなものではなくなり始めたが、昨日、ミサイル防衛は無しということが明らかになった。バラク・オバマはこのことを電話でチェコ大統領に伝えた。ポーランドにも伝えたかったのだが、トゥスク首相は電話に出なかった。この知らせはアメリカの代表団が来たあとで個人的に受け取りたい、とトゥスクは表明した。
オバマ大統領とロシアに関する彼の政治について言えば、ちょっとがっかりした。なぜならひじょうに宥和的でこびへつらっているからだ。ミサイル防衛計画断念の発表後、モスクワでは勝ちどきの太鼓を打ち鳴らし、ロシアの勝利を宣言している。ミサイル防衛はプーチンの目の中の塩 [目の上のたんこぶの意] であったし、メドヴェージェフの目の中の塩でもあった。だか、もう、そうではない。
アメリカはこの方法でもって、中欧のどこが同盟国で、だれが彼らにとって重要かを示しているのだ。もちろん、準備中の新ミサイル防衛システムは機動性があってずっと最新式だ、ポーランドはそのシステムに含まれると、我々には即座に請け合うのだが、俺は個人的に、2人の大人物がポーランドをスターリンに売り渡したヤルタ会議との軽い類似を思い浮かべる。
ポーランドの外務大臣はヒラリー・クリントン国務長官に、協定の撤回がいかにまずいか、そのことを、ちょうどソ連によるポーランド侵攻記念日である9月17日にポーランドに知らせることがいかに不手際かを指摘した。
これはアメリカの厚顔と無知の古典的な例である。トゥスクがバラクからの電話を取らなかったのも、まったく不思議はないし(その会話の準備ができていないと説明したという話だ)、大変よかった。アメリカ大統領からの電話に出なかったということは、ポーランド史上初めてのことだったそうだ。
ここ数年間でポーランドとチェコにいわゆるミサイル防衛施設を設置する問題が具体化してきた。この協定はブッシュ・ジュニア時代に締結されたもので、設置場所が指定され、残っていたのは建設開始問題と、ポーランド側スタッフの教育・雇用問題の決定だった。
アメリカの大統領が新しくなって、この件はもうそれほど確かなものではなくなり始めたが、昨日、ミサイル防衛は無しということが明らかになった。バラク・オバマはこのことを電話でチェコ大統領に伝えた。ポーランドにも伝えたかったのだが、トゥスク首相は電話に出なかった。この知らせはアメリカの代表団が来たあとで個人的に受け取りたい、とトゥスクは表明した。
オバマ大統領とロシアに関する彼の政治について言えば、ちょっとがっかりした。なぜならひじょうに宥和的でこびへつらっているからだ。ミサイル防衛計画断念の発表後、モスクワでは勝ちどきの太鼓を打ち鳴らし、ロシアの勝利を宣言している。ミサイル防衛はプーチンの目の中の塩 [目の上のたんこぶの意] であったし、メドヴェージェフの目の中の塩でもあった。だか、もう、そうではない。
アメリカはこの方法でもって、中欧のどこが同盟国で、だれが彼らにとって重要かを示しているのだ。もちろん、準備中の新ミサイル防衛システムは機動性があってずっと最新式だ、ポーランドはそのシステムに含まれると、我々には即座に請け合うのだが、俺は個人的に、2人の大人物がポーランドをスターリンに売り渡したヤルタ会議との軽い類似を思い浮かべる。
ポーランドの外務大臣はヒラリー・クリントン国務長官に、協定の撤回がいかにまずいか、そのことを、ちょうどソ連によるポーランド侵攻記念日である9月17日にポーランドに知らせることがいかに不手際かを指摘した。
これはアメリカの厚顔と無知の古典的な例である。トゥスクがバラクからの電話を取らなかったのも、まったく不思議はないし(その会話の準備ができていないと説明したという話だ)、大変よかった。アメリカ大統領からの電話に出なかったということは、ポーランド史上初めてのことだったそうだ。
by nagamimi_2
| 2009-09-18 23:57
| 日々