2009年 03月 24日
まぬけな音響効果 |
日曜にまずくないチェコ映画「Jízda 出発」[監督:ヤン・スヴェラーク] を見た。予告ではコメディとされていたが、俺はあまりコメディだとは思わなかった。ラストは主役三人のうちの一人が悲劇的な死を迎えるのだからなおさらである。
すでに言ったようにかなりよい映画だったが、制作者たちはつねに何かミスをやらかさずにはいない。この場合は、映画制作者たちがよく犯す間違い、すなわち、牧歌的な田舎の夏の雰囲気を出すために、音響効果でカッコウの声が聞こえるのである。この物語全体が8月の出来事だということは、すでに刈り取りの終わった空っぽの畑でわかる。
映画制作者の皆さん! カッコウが鳴くのは5月だけですよ! 本物の映画制作者はよき観察者である。だから自然も観察してしかるべきなのだ。8月にカッコウの声を流すことで、あなたがたは自分の映画に偽の要素を加えている。いらだたしい。
こうした状況ですぐに思い出すのが、ポーランドの映画制作者たちが絶えず広く犯している罪の一つである。それは「不滅の」音響効果、「エコーがかかった夜中の犬の吠え声」である。長年同じものが多くのポーランド映画にうんざりするくらい使いまわされている。他の人はどうだか知らない。というのも、知り合いのうちのだれも何も言わないからだ。おそらくこのことに注意を向ける人は少ないのだろう。だが俺の敏感な耳はどんな映画でもたちどころにあの馴染みの「夜中に湖畔の森の中で響く犬の鳴き声」をとらえる。そしてそれを少なくとも十数本のポーランド映画で聞き分ける。
これもまたいらだたしい。なぜならこのことは、映画制作者が音響効果のアーカイヴを調べるにあたっての怠惰と、無知と、将来の観客への軽蔑を、また先輩たちの映画に使われた音に関する無知をも例証しているからだ。それにしてもこの「映画の犬の鳴き声」に関する状況は三十年前か四十年前から変わらないようだ。夜中に水辺で新しい犬の鳴き声を録音しろよ!!!
すでに言ったようにかなりよい映画だったが、制作者たちはつねに何かミスをやらかさずにはいない。この場合は、映画制作者たちがよく犯す間違い、すなわち、牧歌的な田舎の夏の雰囲気を出すために、音響効果でカッコウの声が聞こえるのである。この物語全体が8月の出来事だということは、すでに刈り取りの終わった空っぽの畑でわかる。
映画制作者の皆さん! カッコウが鳴くのは5月だけですよ! 本物の映画制作者はよき観察者である。だから自然も観察してしかるべきなのだ。8月にカッコウの声を流すことで、あなたがたは自分の映画に偽の要素を加えている。いらだたしい。
こうした状況ですぐに思い出すのが、ポーランドの映画制作者たちが絶えず広く犯している罪の一つである。それは「不滅の」音響効果、「エコーがかかった夜中の犬の吠え声」である。長年同じものが多くのポーランド映画にうんざりするくらい使いまわされている。他の人はどうだか知らない。というのも、知り合いのうちのだれも何も言わないからだ。おそらくこのことに注意を向ける人は少ないのだろう。だが俺の敏感な耳はどんな映画でもたちどころにあの馴染みの「夜中に湖畔の森の中で響く犬の鳴き声」をとらえる。そしてそれを少なくとも十数本のポーランド映画で聞き分ける。
これもまたいらだたしい。なぜならこのことは、映画制作者が音響効果のアーカイヴを調べるにあたっての怠惰と、無知と、将来の観客への軽蔑を、また先輩たちの映画に使われた音に関する無知をも例証しているからだ。それにしてもこの「映画の犬の鳴き声」に関する状況は三十年前か四十年前から変わらないようだ。夜中に水辺で新しい犬の鳴き声を録音しろよ!!!
by nagamimi_2
| 2009-03-24 20:00