2009年 02月 05日
国家ギャング |
中年のある女性が夫との離婚後、裁判所の判断に従って、元夫に裁判費用236ズウォティを返還することになっていた。彼女は国税署から呼び出し状を受け取り、自分の車フィアット・ウーノで出かけた。国税署の役人はその場で現金で支払うかどうかを彼女に尋ねた。彼女はそれを断り、その金額を仕事場で給料から差し引いてくれるようにと役人に頼んだ。役人もそれを断り、料金(236 zł !!!)のカタに車を押収すると口頭で告げて、車のキーを渡すよう要求した。いらだった女性は国税署を出て自分のウーノで帰ろうとした。しかし車は駐車した場所にはなかった。彼女が役人と話している間、彼女の知らないうちに、おそらく役人とグルのギャングたちに持って行かれてしまったのである。彼らはキーを持っていなかったのだから、これは明らかに強盗である。
彼女は国税署の役人のやり口を裁判所に告訴したものの成果はなかった。半年後、役人は彼女の銀行口座を差し押さえ、女性に車を受け取りに来るよう呼び出し状を送ってきた。車は役人の強奪前には14000ズウォティの価値があったが、いまや見るもみすぼらしく、ひどい状態になりはてていた。シートにはハツカネズミが巣くい、いたるところネズミの糞だらけ、窓ガラスには(内側から)ナメクジが這いずり、車全体はひどく錆びていた。
損害賠償と役人ギャングの懲罰を求める数か月に及ぶ裁判の末、車の損傷はさらにすすみ、いまとなっては廃棄処分にするしかない。損害賠償はなく、役人様は無罪で、あいかわらずこれまでの地位にとどまっている。被害者に損害を埋め合わせる人はなく、謝罪する人もいない。ポーランドは法治国家だとしょっちゅう耳にするのだが。そんなのは嘘っぱちだ。
彼女は国税署の役人のやり口を裁判所に告訴したものの成果はなかった。半年後、役人は彼女の銀行口座を差し押さえ、女性に車を受け取りに来るよう呼び出し状を送ってきた。車は役人の強奪前には14000ズウォティの価値があったが、いまや見るもみすぼらしく、ひどい状態になりはてていた。シートにはハツカネズミが巣くい、いたるところネズミの糞だらけ、窓ガラスには(内側から)ナメクジが這いずり、車全体はひどく錆びていた。
損害賠償と役人ギャングの懲罰を求める数か月に及ぶ裁判の末、車の損傷はさらにすすみ、いまとなっては廃棄処分にするしかない。損害賠償はなく、役人様は無罪で、あいかわらずこれまでの地位にとどまっている。被害者に損害を埋め合わせる人はなく、謝罪する人もいない。ポーランドは法治国家だとしょっちゅう耳にするのだが。そんなのは嘘っぱちだ。
by nagamimi_2
| 2009-02-05 19:30