2009年 01月 28日
ガシピエス |
いつだったかPO(市民プラットフォーム)のヤヌシュ・パリコト Janusz Palikot 議員について書いた[2008年9月11日付け]。彼は建築規則の不条理を証明するため、許可なしで自邸の正面をみずからの手で塗った。それは、歴史的建造物の「改築」のため、あちこちの役所に行ったり、とんでもない費用を支払ったりするのを避けるためだった。許可なしで塗装(「改築」)の罰金を払う方が安くついたのだ。
パリコト議員は大変気まぐれなところがあるが、思うにそれにはつねに根拠がある。国会に作り物のペニスをつけて出席したのは、警察署内で起きている強姦に世論の注意を向けたかったからだ。また国会では性的少数派の権利を守りつつ、「私はゲイです」という文字入りのTシャツを着て出席した。
最近は、厚かましく嘘をつくゲンシツカ Gęsicka 地域振興相を「政治的売春をした」と言って非難した。そのため所属する党から罰せられ、自分が創設したクラブ「友好国家 Przyjazne Państwo」のリーダーを降ろされたが、これは形ばかりで、副リーダーになった。
彼は辛らつな言葉と論争の余地のあるメソッドを使うが、そのすべては、タブーを打ち破るためなのだ、じゅうたんを掃くことなく。
つい最近、「GW [ガゼタ・ヴィボルチャ紙]」で彼に関する記事を読んだ。筆者は彼を、ズィグムント・スターリ王(だけではない)の伝説的な宮廷道化師、スタンチク Stańczyk になぞらえていた。パリコトを道化と呼んでもよいか、という問いが出された。そう、呼んでもよい。だがそのときはスタンチクの役を思いおこさねばならない。スタンチクは当時、他の人々が触れるのを恐れた話題について、罰せられずに(おどけて)王に面と向かって真実を言うことができた。それゆえ賢い王たちはスタンチクのような者を宮廷に留め置き、気前よく報酬を与えたのである。もっとも本物のスタンチクは、晩年は大変裕福で、尊敬された人物であり、政治的影響も多大だった。
いっぽう俺が大笑いしたのは、何かのコラムで(筆者がだれかは憶えていない)この「クレイジーな」政治家について書きながら、彼の名字を対照的に移し替えていた。するとパリコトはガシピエスになった。
親愛なる日本の読者のためにこれをなんとか訳してみよう。
Palikot (pali + kot)=燃やす+猫
Gasipies (gasi + pies)=消す+犬
パリコト議員は大変気まぐれなところがあるが、思うにそれにはつねに根拠がある。国会に作り物のペニスをつけて出席したのは、警察署内で起きている強姦に世論の注意を向けたかったからだ。また国会では性的少数派の権利を守りつつ、「私はゲイです」という文字入りのTシャツを着て出席した。
最近は、厚かましく嘘をつくゲンシツカ Gęsicka 地域振興相を「政治的売春をした」と言って非難した。そのため所属する党から罰せられ、自分が創設したクラブ「友好国家 Przyjazne Państwo」のリーダーを降ろされたが、これは形ばかりで、副リーダーになった。
彼は辛らつな言葉と論争の余地のあるメソッドを使うが、そのすべては、タブーを打ち破るためなのだ、じゅうたんを掃くことなく。
つい最近、「GW [ガゼタ・ヴィボルチャ紙]」で彼に関する記事を読んだ。筆者は彼を、ズィグムント・スターリ王(だけではない)の伝説的な宮廷道化師、スタンチク Stańczyk になぞらえていた。パリコトを道化と呼んでもよいか、という問いが出された。そう、呼んでもよい。だがそのときはスタンチクの役を思いおこさねばならない。スタンチクは当時、他の人々が触れるのを恐れた話題について、罰せられずに(おどけて)王に面と向かって真実を言うことができた。それゆえ賢い王たちはスタンチクのような者を宮廷に留め置き、気前よく報酬を与えたのである。もっとも本物のスタンチクは、晩年は大変裕福で、尊敬された人物であり、政治的影響も多大だった。
いっぽう俺が大笑いしたのは、何かのコラムで(筆者がだれかは憶えていない)この「クレイジーな」政治家について書きながら、彼の名字を対照的に移し替えていた。するとパリコトはガシピエスになった。
親愛なる日本の読者のためにこれをなんとか訳してみよう。
Palikot (pali + kot)=燃やす+猫
Gasipies (gasi + pies)=消す+犬
by nagamimi_2
| 2009-01-28 21:00