2009年 01月 08日
冷え込みがなくなって安堵。北朝鮮も安堵? |
さて暖かくなった。すなわち、今朝の温度計はもう-18℃ではなく、-8℃を指していた。いまは(13:00)たったの-5℃。日中はプラス1、2℃まで上がるが、同時に雪かみぞれが降るという。これは零下の冷え込みよりも不愉快なことになり、次の授業は雪まじりの泥のなかを歩くか、湿った氷の上で滑ることになるだろう。転ぶことを考えるだけで骨が痛む。
「ガゼタ・ヴィボルチャ紙 祝日版」で北朝鮮とその支配者たちに関する大きな記事を読んだ。金日成(キム・イルソン)の生前のある事実に笑った。かつて彼はピウスツキ元帥 [ユゼフ・ピウスツキ、ポーランド共和国建国の父、初代国家元首] の人物に魅了された。なぜならNaczelnik [元首] という単語が「偉大な指導者」と説明されたため、元首がコミュニストの敵であったことは考慮せず、心の兄弟のように感じたからである。彼は元帥に関する詩を暗記し、ポーランド人民共和国の外交官らと会見したとき、その詩を朗唱するよう命じ、子どものように泣いた。
在ポーランドの北朝鮮の大使は現在、金日成の息子で、独裁者金正日(キム・ジョンイル)の異母弟、金平一(キム・ピョンイル)である。大都市では公に姿を見せることはないが、ポドラシェ [ポーランド北東部の地方] の小さな村ボチキ Boćki がお気に入りである。村にある聖遺物、キリストの茨の冠のとげに驚嘆し、朝鮮人芸術家の手になるダイヤモンドの粉でできたキリストの肖像画をそこへ贈ったことさえある。
ポーランドでは国内唯一の(北)朝鮮友好クラブが活動しており、十数人いるメンバーはボチキの住民や左翼の学生らである。時折そのうち数人が(民族舞踊団も)平壌(ピョンヤン)へ招待される。平壌に到着するとそこで唯一のホテルに収容され、内務保安部の厳重な監視下に置かれる。同じく厳重な監視の下で市内の選ばれた部分を見学する。民族舞踊団はアカデミーで公演し、外交団のメンバーのうち何人か(おそらくいい背広を着ている人)が朝鮮人民に向かって発言する。
ここでまた可笑しいのは、彼らは何を言っても構わないということだ。なぜかというと、どうせ彼らの言葉は、あらかじめ朝鮮の「専門家」が用意したテクストに翻訳されるからである。聴衆には「朝鮮の偉大な友人たち」「ポーランドの偉大な人々」として紹介されるため、朝鮮人民は目の前にいるのが王様か大統領であると思い込むのである。だがそれはボチキから来た利口な農民なのだ。
ボチキの人たちは新聞記者が「北朝鮮は無信仰の国だ」と言っても信じない。なにしろ北朝鮮の大使さんはダイヤモンドの慈悲深いイエス様の肖像画を贈ってくださったではないか…。
追伸。韓国の諜報機関は、金正日がすでに死んでいるか、二度の脳卒中で半身不随になっている可能性を示唆している。専門家らは、在ワルシャワの北朝鮮大使が共産主義国家の舵を取ることになるかもしれないと考えている。彼を知る人々は、そうなれば体制が和らぐであろうと主張している。
「ガゼタ・ヴィボルチャ紙 祝日版」で北朝鮮とその支配者たちに関する大きな記事を読んだ。金日成(キム・イルソン)の生前のある事実に笑った。かつて彼はピウスツキ元帥 [ユゼフ・ピウスツキ、ポーランド共和国建国の父、初代国家元首] の人物に魅了された。なぜならNaczelnik [元首] という単語が「偉大な指導者」と説明されたため、元首がコミュニストの敵であったことは考慮せず、心の兄弟のように感じたからである。彼は元帥に関する詩を暗記し、ポーランド人民共和国の外交官らと会見したとき、その詩を朗唱するよう命じ、子どものように泣いた。
在ポーランドの北朝鮮の大使は現在、金日成の息子で、独裁者金正日(キム・ジョンイル)の異母弟、金平一(キム・ピョンイル)である。大都市では公に姿を見せることはないが、ポドラシェ [ポーランド北東部の地方] の小さな村ボチキ Boćki がお気に入りである。村にある聖遺物、キリストの茨の冠のとげに驚嘆し、朝鮮人芸術家の手になるダイヤモンドの粉でできたキリストの肖像画をそこへ贈ったことさえある。
ポーランドでは国内唯一の(北)朝鮮友好クラブが活動しており、十数人いるメンバーはボチキの住民や左翼の学生らである。時折そのうち数人が(民族舞踊団も)平壌(ピョンヤン)へ招待される。平壌に到着するとそこで唯一のホテルに収容され、内務保安部の厳重な監視下に置かれる。同じく厳重な監視の下で市内の選ばれた部分を見学する。民族舞踊団はアカデミーで公演し、外交団のメンバーのうち何人か(おそらくいい背広を着ている人)が朝鮮人民に向かって発言する。
ここでまた可笑しいのは、彼らは何を言っても構わないということだ。なぜかというと、どうせ彼らの言葉は、あらかじめ朝鮮の「専門家」が用意したテクストに翻訳されるからである。聴衆には「朝鮮の偉大な友人たち」「ポーランドの偉大な人々」として紹介されるため、朝鮮人民は目の前にいるのが王様か大統領であると思い込むのである。だがそれはボチキから来た利口な農民なのだ。
ボチキの人たちは新聞記者が「北朝鮮は無信仰の国だ」と言っても信じない。なにしろ北朝鮮の大使さんはダイヤモンドの慈悲深いイエス様の肖像画を贈ってくださったではないか…。
追伸。韓国の諜報機関は、金正日がすでに死んでいるか、二度の脳卒中で半身不随になっている可能性を示唆している。専門家らは、在ワルシャワの北朝鮮大使が共産主義国家の舵を取ることになるかもしれないと考えている。彼を知る人々は、そうなれば体制が和らぐであろうと主張している。
by nagamimi_2
| 2009-01-08 20:00